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腕立て伏せにおける身体能力お化けとは!

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PUSH-UP💫THE HERO

2024年4月7日

腕立て伏せは、目的別で①ウエイトトレーニング用②パフォーマンス用③競技種目用の3つがある。
腕立て伏せにおける身体能力お化け(フィジカルモンスター)の定義とは「全身持久力」「筋持久力」「敏捷性」「俊敏性」4つの身体能力全てを高い次元で平均に発揮出来る人間である。
腕立て伏せ歴27年、マッスルミュージカルにも出演した世界一の腕立て伏せマニアが紐解きます。

腕立て伏せにおける身体能力お化けとは!


まず腕立て伏せは、目的別で3つのカテゴリがあります。

①トレーニング用

②パフォーマンス用

③競技種目用


①のトレーニング用は、筋肉を発達させる為の筋トレ(ウエイトトレーニング)としての腕立て伏せで、正しいフォームと可動域を意識し効かせる事を主とした、ゆっくとした動作で行う自重トレーニングのことです。

大多数の人がこれに当てはまります。


②のパフォーマンス用は、高速腕立て伏せ、1本指腕立て、片手高速腕立て、空中腕立て伏せ(プランシェ・プッシュアップ)、フリースタイル腕立て伏せ、ストリートワークアウト、カリステニクスなど究極の見せる腕立て伏せのことで、パフォーマー自身の身体が作品を構成し、作品のテーマになる芸術パフォーマンスアート(performance art)の側面もあります。

特殊な練習を積んだ一部の人が当てはまります。


③の競技種目用(コンペティション)は、腕立ての回数を競うもので、大きく分けて、A.制限時間型、B.無制限型、C.ペース型の3つのタイプがあります。


【A.制限時間型】

1分間、3分間、1時間など指定した時間内で何回腕立て伏せが出来るかを競います。ゴールが見えるのでテレビ番組やイベントで競技化しやすいのがメリットです。

※ギネス世界記録に多く存在している1時間を超える長時間の種目の場合は膝を付いて自由に休憩出来る場合が多いです。

【B.無制限型】

時間の縛りは無く、力尽きるまでノンストップで腕立てを行う。ゴールが見えないのでコンテンツちして競技化しにくいのがデメリットです。

※膝を着いて休むなど体勢を崩さずに、エンドレスに行わなければならない。

【C.ペース型】

世界で流行中のBring sally upチャレンジ(音楽のリズムに合わせて腕立て伏せ)や、2秒に1回、3秒に1回など一定のリズムやテンポに合わせて限界まで腕立て伏せを行います。

※膝を着いて休むなど体勢を崩さずに、連続で行わなければならない。


③はステージと機会があれば誰でも参加が出来ます。

ちなみに筆者は、②と③のみを行っており①の目的で行ったことは一度もありません。


競技の種類によって当然フィジカルの「強さ」の定義は全く違う。

例えば、陸上の長距離選手は持久力(スタミナ)が強く、短距離選手は瞬発力(パワー)が強いなど2つの競技を例にとっても強さが全く異なる。


今回は③を中心にスポットを当てて、PUSH-UP💫THE HEROオリジナル競技「100秒間腕立て伏せ」を完全制覇するヒントや、腕立て伏せにおける(身体能力お化け)とは何なのか探ってみましょう。


A.B.C.のタイプ全てに必要な腕立て伏せにおける身体能力は以下の4つと定義出来ます。

❶全身持久力(エンデュランス)とは、マラソンなど筋肉(遅筋)を長時間にわたって動かし続ける能力

❷筋持久力(マッスルエンデュランス)とは、400m走など筋肉(速筋)を全力に近い筋力で発揮し続ける能力

❸敏捷性(アジリティ)とは、身体の動き(減速からの加速、加速から減速)を正確にコントロールする能力 

❹俊敏性(クイックネス)とは、爆発的な加速力(コンマ1秒)をどれだけ速く動けるかの能力


ちなみに、100秒間腕立て伏せに必要な身体能力の優先順位は、

❷筋持久力>❸敏捷性>❹俊敏性>❶全身持久力となります。


腕立て伏せの基本動作は、いたってシンプルで身体を水平に上下動させる動きが全てです。

屈伸1回1回の動作速度をトップスピードで行う事を意識して1レップ毎のタイムアベレージを0コンマ1秒でも縮め、無駄の無い正確な重心移動(減速⇔加速)の動きを身につける事で、カウントロスを減らし重力に逆らって運動し続ける必要があります。


30秒間腕立て伏せはその競技時間の短さから陸上競技で例えると100Ⅿに該当し、100秒間腕立て伏せは400Ⅿに当てはめる事ができます。

❷(速筋)を全力に近い筋力で100秒間発揮し続ける能力に加えて、❸胸のスイッチと肩のセンサーを最短距離で正確にタッチ出来る(敏捷性)も必要となってきます。

また平均1秒に1回というシビアなペース設定なので、❹前半は爆発的な加速力パワーも動員して1レップでも多く回数貯金をしなければ、必ずやってくる後半の失速のロスを穴埋め出来ません。

❶腕立て伏せは、フルレンジの完全可動域で行うことで、つま先から頭の先までを使う負荷の高い全身運動になり、体幹のスタミナも相当消費するので、長時間にわたって動かし続ける能力(遅筋)も無いと腕立て伏せの正しいフォームを維持する事が出来なくなります。


腕立て伏せにおけるフィジカルモンスターとは、「全身持久力」「筋持久力」「敏捷性」「俊敏性」4つの能力全てを高い次元で発揮出来る人間だと私は定義しています。

最大酸素摂取量VO2max、乳酸性作業閾値を人間の限界まで引き上げる為に必要な、脳のリミッター解除とエンドルフィン分泌をコントロール出来る技術を持ち、地獄のトレーニングに耐えられる精神力を持つだ者だけが、エンデュランス界の覇王になれるのです。


よって4つの身体能力全てが必要な競技時間が100秒間なので、完全フルレンジのフォームで100秒間100回を達成した人間は、自動的に「腕立て伏せにおける身体能力お化け」と認定することができ「腕立て伏せ世界チャンピオン」と呼称しても過言ではないと考えます。


私は、超高速腕立て伏せで一時有名になった事もあり、持久力系の腕立て伏せの方が得意だった事を知らない人も多いです。世界レベルのエンデュランスを極めたルーツを紐解くべく、簡単に私の「筋持久力年表」を紹介します。


●20歳

TBS筋肉番付のサバイバル腕立て伏せをTVで見たのがキッカケで、サバイバル形式の腕立て伏せの魅力に取り憑かれ特訓スタート。

●22歳

関西テレビ8・8祭り真夏のカンテーレで、10kgのウエイトベストを着用して4時間連続で腕立て伏せを行う生放送企画にチャレンジ。回数は数えない内容だった為不明だが、時間とコンディションから計算しておよそ3500回ほどだったと思われる。

●24歳

フジテレビ721チャンネル北野「新人間国宝3」で1時間連続腕立て伏せ3396回樹立(当時のギネス世界記録3416回)

ノンストップ腕立て伏せのギネス世界記録10,507回に迫る10,000回の腕立てを4時間40分で非公式ながら達成

●25歳

TBS筋肉精鋭の三色筋肉(マッスルジム)の競技に出場し、221回の記録で全国ランキング1位になる。この頃のスピードは普通でむしろ他のアスリートの方が速いくらいだった。

●26歳

全国区の知名度があったTBS主催のマッスルミュージカルの第一期メンバーに招聘され、YMCAマッスルというスピード腕立て伏せの演目の主役に抜擢されたのがキッカケでスピード腕立ての特訓を始める。以後3年間腕立て演目のセンターを務め上げた。

●28歳

TBS体育王国「アーティスティックパフォーマー」のコーナーで、30秒間102回の高速腕立ての世界記録を樹立する。同年、腕立て伏せパフォーマーを引退する。

18年後YouTubeの世界でカムバックする...

●46歳

最高難度のバランス力と筋持久力が必要とされるメディシンボール3個を使った腕立て伏せに挑戦!

(1)武田真治の筋肉リズム体操テーマ曲の2秒に1回のテンポに合わせて2分56秒で88回ノンストップで行う。

(2)筋肉番付の伝説の腕立て競技THE FINAL PUSH UPとのコラボで和太鼓の音(3秒に1回)のリズムに合わせて腕立て伏せを行い記録は215回(10分51秒)

(3)ノーマル腕立てでもクリアが難しいBring Sally Up Push Up challengeを両手・爪先の3点でバランスを取った超不安定なメディシンボール3個の上から落ちずに、ストリクトなフォームで行い日本人で初めて成功させる。

(4)2秒に1回の太鼓のテンポで超フルレンジの可動域で腕立て伏せを行い、3分間(90回)以上耐えきれるかを競う地獄の筋持久力テストで記録93回


●47歳

ノンストップ・ベンチプレスの種目で4つの世界記録を達成する

①20kg×連続1453回 ②30㎏×連続568回 ③44㎏×連続123回 ④1分間で20㎏を連続で行った最多数×110回】4種目で規格外の世界記録(非公式)を達成、更に武田真治の持つTEPPENベンチプレス(体重8割ルール)の世界記録109回超えの145回を記録するなど全盛期から20年近く経った今も尚、超人的スタミナの健在を自らのパフォーマンスで証明した。


筋持久力年表からも分かるように、スタミナ系のトレーニングは、20歳から腕立て伏せのプロになる26歳までの6年間行い、プロになった26歳から一度引退する28歳までの2年間は、パフォーマンス用にスピード系のトレーニングのみを行っており、20代の腕立てキャリアはスタミナ系の方が長いのだ。

スタミナ系腕立て伏せの記録を出した番組が、ローカルエリアだった事もあり全国区で有名になる事はありませんでした。


そしてプロの腕立て伏せパフォーマー引退から18年経った46歳で、YouTube投稿用に本格的なトレーニングを再開しスタミナ系の数々のユニークな世界記録にこの2年チャレンジし続け今に至ります。

YouTubeに投稿していないだけで強度の高い腕立てトレーニング自体は38歳から続けていました。


20代に手に入れた無尽蔵のスタミナに少しでも近づく事を目指し、科学的なアプローチも入れ、現在2年以上筋持久力強化の訓練を継続しているが、やはり加齢による最大酸素摂取量VO2maxの減少や肺活量、呼吸筋の衰えは、さすがに生物学上避けられない現実があります。


最大酸素摂取量にいたっては、心肺持久力のレベルがピークだった23歳頃にはマラソンのトップランナーに匹敵する推定90mlほどあったが、25年経った現在は推定65mlほどと容量(タンク)が25mlも減少している。

これでも同世代のアラフィフ達と比較すると破格の数値ではあるが、25年前と同じ運動強度で行うと息切れが来る時間が大幅に早くなっており、乳酸性作業閾値(LT)の数値もかなり低くなっています。


体感的には、筋持久力の全盛期だった23歳が100%の完全体だとすれば、48歳(10月)の現在はせいぜい30%といった所です。

その事実を裏付ける昔の腕立てノートのデータが今でも残っている。

5年前のデータにはなりますが、同じ特訓開始期間7ヶ月目のデータでどれだけ年齢による力の差があるか比較してみます。


1996年6月11日~1997年1月12日(21~22歳) 5.5kgのウエイトジャケットを着けて、2290回の連続腕立て伏せ

2017年9月12日~2018年4月12日(42~43歳) 4.0kgのウエイトジャケットを着けて、785回の連続腕立て伏せ

注意※フルレンジの可動域ではなく筋肉番付クイックマッスル式(アゴでボタンを押す)の可動域がフルレンジプッシュアップの1/3程度のルールで行っています


当時は、何ら凄いとも感じず黙々と練習していたが、今見てみるととんでもない記録であり圧倒的な力の差である。昔が怪物過ぎたと自分に言い聞かせないと、この20年で失った力のショックは隠しきれない。


良くも悪くも、腕立て伏せの世界で結果と名声を残せたのだが、私の唯一の心残りは、筋持久力系のトレーニングをしていた全盛期(22歳~24歳)にサバイバル腕立て伏せの全国大会や、筋肉番付などメジャーなTV番組に出演出来なかった事である。

30秒間腕立て伏せなどスピードタイプの腕立て伏せは、筋肉番付など有名な全国放送の番組にも多数出演出来たが、スタミナタイプの腕立てに関しては、関西ローカルやBS放送など限られたエリアでしか放送されず超人的な持久力で有名になる事は出来なかった。


過去最大のチャンスだったのが、28歳の時に、筋肉番付の後継番組であるTBS黄金筋肉(ゴールデンマッスル)で、1時間連続腕立て伏せのギネス世界記録に挑戦する企画が決まっていたが、とある事情で出演が白紙になってしまった事だ。運動生理学的には持久力のピークは多少過ぎてはいたが、もし挑戦出来ていれば腕立て伏せの世界に今なお残る金字塔を打ち立てられただけに今でもたまに思い出すほど残念な出来事でした。


ちなみにTBSのサバイバル腕立て伏せは、1995年開催(優勝回数1200回)の1回で終わってしまったが、もし1997~1999年(22~24歳)のフィジカル全盛期に第2回目の全国大会があったとして、全く同じルールと条件であったなら最低でも3000回は記録していたと腕立てノートが示しています。


全盛期の3割の身体能力でも、今の若い新世代と対戦して勝利出来るポテンシャルを持っているつもりですが、昔の自分がそうだったように若さという何者よりも強い才能は無限の恐るべき潜在能力を秘めているので、腕立て伏せブームが去って四半世紀の年月を経た今のZ世代にワールドクラスの腕立て伏せモンスターは存在するのか!?見てみたい。


腕立て伏せパフォーマーのレジェンドとして次世代チャレンジャーからの挑戦を受け、ベストなパフォーマンスを発揮出来る準備は出来ています。

そのために先行投資で腕立て伏せマシンを製作したのですから。


最初に述べた②パフォーマンス用と③競技種目用を同時に体現できるのが当社の製作した腕立て伏せマシンです。

100間腕立て伏せの演技は、競技種目でありパフォーマンスアートなので、TV番組のスゴ技、神業企画からアーティスト、スポーツ企画に至るまで対応可能です。


元・筋肉番付、SASUKE・スポーツマンNo.1決定戦のスタッフや、筋肉マニアの制作会社ディレクターと20年振りに仕事が出来る事を願っています。



~おまけコーナー~

46歳~47歳にチャレンジした数々の筋持久力種目を仮に筋持久力全盛期の23~24年前に挑戦していたらどれだけの記録が出せるのかを真面目に考えて時空対決させたので良かったら。

対決ルールは、同じ条件で挑戦させる事なので、練習期間及び体重も同じ条件にしています。


★メディシンボール腕立て伏せ部門

(1)2秒に1回のテンポでノンストップで行う➡動画

46歳 88回(2分56秒) 23歳 250回(8分20秒)


(2)3秒に1回のリズムでノンストップで行う➡動画

46歳 215回(10分51秒) 23歳 500回(25分00秒)


(3)Bring Sally Up Push Up challenge➡動画

46歳 一巡コンプリート 23歳 二巡コンプリート


(4)2秒に1回のテンポで超フルレンジの可動域で3分間(90回)耐久➡動画

46歳 93回(3分06秒) 23歳 200回(6分40秒)


★ノンストップベンチプレス部門

①バーベル重量20kg(体重無差別級)➡動画

47歳 連続1453回 23歳 連続3000回


②バーベル重量30㎏(体重5割ルール)➡動画

47歳 連続568回(合計638回) 23歳 連続1000回(合計1200回)


③バーベル重量44㎏(体重8割ルール)➡動画

47歳 連続123回(合計145回) 23歳 連続200回(合計250回)


④1分間でバーベル重量20㎏を連続で行った最多数➡動画

47歳 110回 23歳 連続120回

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