呼吸筋とは
肺が広がったり縮んだりするのを助ける筋肉のことです。横隔膜や肋骨の間にある肋間筋などがその一部です。横隔膜が収縮すると胸腔が広がり、肺に空気が入ります(吸気)。そして、横隔膜が緩むと胸腔が縮み、肺から空気が押し出されます(呼気)。
特に、呼吸筋を強化するには、横隔膜を鍛えることが重要です。
横隔膜を鍛えることは呼吸機能を向上させるだけでなく、上半身を安定させ下半身の動きをスムーズにする役割も果たすので、腕立て伏せの連動性もより高まります。
呼吸筋トレーニング(IMT)とは
呼吸筋トレーニングは呼吸の際に使う筋肉を鍛える呼吸リハビリテーションの運動療法です。呼吸は生命に不可欠な行為であり、通常は自動的に行われますが、加齢や疾患などにより呼吸筋が弱くなると呼吸が浅くなり、少し動いただけでも息切れや息苦しさを感じます。呼吸筋を強化しトレーニングを行うことで、日常生活での息切れや息苦しさを軽減し、運動中の呼吸をより深くより強い呼吸ができるようになります。
全身の疲労感を軽減し持久力が向上したりする効果も期待できるので腕立て伏せのパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。
私も40歳を過ぎた頃から日常の活動・運動中問わず、あきらかに呼吸が浅くなったのを体感し10代20代から30代には考えることもなかった呼吸筋を意識するようになりました。
呼吸筋トレーニングの種類
一般的には呼吸に合わせて体を伸ばしたり腕を回したりするストレッチ運動や、胸郭まわりの筋肉を伸ばすトレーニングなどが知られています。
呼吸筋ストレッチ体操は、呼吸筋を柔らかくすることで息苦しさを和らげ、不安やストレスを緩和する効果もあります。起床前や就寝前などの寝床の中で実践できる「寝たまま呼吸筋ストレッチ体操」や、呼吸や姿勢を正すポイント部位別のストレッチなどがあります。
私のオススメは腕立て伏せのトレーニング前のウォームアップとして行うことです。
腕立て伏せの直前にすることで胸郭が開き横隔膜をほぐす効果があるので酸素が取り込みやすくなり呼吸の力がアップし身体能力を上げるメリットがあります。
腕立て伏せの前に行う呼吸筋ストレッチ体操のやり方を丁寧に分かりやすく解説
姿勢を整える
最初に、座ってもしくは立って、背筋を伸ばし、肩をリラックスさせます。腰をしっかりと立てて、体が安定した状態になるようにします。
深呼吸をする
口からゆっくりと息を吸い込み、お腹が膨らむようにします。そして、鼻からゆっくりと息を吐き出します。これを数回繰り返し、呼吸を整えます。
胸郭を開く
肩を後ろに引いて、胸を大きく開きます。両手を後ろで組んで、胸を広げるようにします。このとき、背中の筋肉(菱形筋)が伸びる感覚を意識します。
背骨を伸ばす
首を伸ばし、頭のてっぺんが天井に向かって引っ張られるようなイメージで背骨を伸ばします。背中を丸めないように気をつけてください。
肋骨の動きを意識する
息を吸いながら、肋骨を横に広げるように意識します。肋骨が広がることで、肺が広がり、小胸筋がストレッチされ深い呼吸ができるようになります。
背中を丸めるストレッチ
椅子に座り、両手を後ろで組んで背中を丸めます。このとき、ゆっくりと息を吐きながら背中を丸めていきます。背中の筋肉が伸びる感覚を感じながら、数秒キープし元の姿勢に戻す。
肩甲骨を動かす
肩甲骨を上下に動かすストレッチを行います。両手を後ろで組んで、肩甲骨を下げたり上げたりします。肩周りの緊張を解きながら、深い呼吸を行います。
ゆっくりと呼吸を整える
最後に、ゆっくりとした呼吸を数回行い、体をリラックスさせます。息を吐きながら、身体の緊張を解きましょう。
ポイント
日常的に姿勢を改善することが大切です。 姿勢を正すための筋肉と呼吸に関わる筋肉は同じものです。 例えば、猫背や背中を丸めるような悪い姿勢をしていると、自然と呼吸が浅くなるので、胸を張り、背筋を伸ばす姿勢を心掛けることが重要です。
肺を鍛えるトレーニングも効果的です。 年齢とともに、息を吐いた後に残る空気の量が増える傾向があるので 意識的に息をしっかりと最後まで出し、肺の中の空気を完全に出すトレーニングもお勧めします。
腕立て伏せで呼吸筋を鍛えるトレーニング方法と効果!
ここからは私が提案するオリジナルの腕立て伏せのパフォーマンス向上の為の呼吸筋を鍛える独自のトレーニングメソッドのやり方を紹介します。
普通の腕立て伏せの速度は、早くて1秒に1回、平均2秒に1回、遅くて3秒に1回のペースです。ノーマルスピードのプッシュアップでは呼吸筋はハードには鍛えにくく、ハイスピードのプッシュアップにすることで、呼吸筋を効果的に刺激することが出来ます。
ハイスピードプッシュアップのトレーニング方法
◎ペース目標 0.5秒に1回(1秒に2回)
◎時間目標 初心者10秒~30秒 上級者30秒~60秒
スピード腕立て伏せは、呼吸筋を使う運動です。
参考までに30秒間高速腕立て伏せの動画を紹介します。
呼吸のピッチに注目してください。ほぼ腕立て伏せの速度に比例していることが分かります。このチャレンジが30秒間102回の記録だったのでピッチは約0.3秒に1回の速度です。
腕立て伏せの速度が上がれば上がるほど、呼吸のピッチも上がり呼吸筋の活動レベルも上がるのです。
注意する点は動画のような筋肉番付式の浅いクォーター・レンジ1/4の可動域でなく、最低でも1/2ハーフレンジの正しいフォームで行うことで運動効果は更にUPし呼吸筋と連動性も高まります。
肘だけ90度迄曲げれば良いのではなく、身体も半分まで下げるのがポイントです。
その為には下げる目標物は「顎」でなく「胸」をターゲットに下げて下さい。
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トレーニング時間と呼吸のピッチ
20代~50代向けの呼吸筋トレーニング
時間は1セット60秒間がおすすめです。
初心者は30秒からスタートし目標を60秒に設定
腕立て伏せのペースは0.5秒に1回(1秒に2回)を目標
腕立て伏せのフォームは「ハーフレンジ」の可動域
60代~高齢者向けの呼吸筋トレーニング
時間は1セット60秒間がおすすめです。
初心者は10秒からスタートし目標を30秒に設定して下さい。
腕立て伏せのペースは1秒に1回を目標
腕立て伏せのフォームは「ハーフレンジ」の可動域
※ビギナーは膝付き(四つん這い)から始めても構いません。
私の実践しているテクニックとしてトレーニング開始直前(10秒前~30秒前)に深呼吸してシャウト掛け声を1発入れることで呼吸筋に刺激を与えて気管支を広げ、リミッターを外す効果があるのでオススメしています。
腕立て伏せに限らず筋トレをする際は呼吸を意識すると効果が高まります。大胸筋を鍛えるときは腹式呼吸をすると効果的です。
ハイスピード腕立て伏せで呼吸のピッチを上げるトレーニング方法は中高年から高齢者にも効果の高いメニューです。是非チャレンジしてみてください。
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高齢者にもおすすめの 呼吸筋トレーニング器具を紹介
器具❶呼吸筋トレーニング機器「パワーブリーズ」
吸い込む息に負荷をあたえる呼吸筋強化トレーナーです。私も実際にこのアイテムを購入した事があります。40代に突入してから睡眠時や平常時でも呼吸が浅く息苦しく感じることが多くなり、腕立て伏せやベンチプレスのパフォーマンスアップの為に肺活量増強の為に購入しました。
あまりに負荷をかけすぎたりセット数を多くし過ぎると喉を傷めるなどデメリットもありますが、無理をしなければ呼吸筋が強くなる効果を体感出来た商品でした。
パワーブリーズは青色の重負荷 ブルーと赤色の超重負荷レッドの2種類があり、赤の最大負荷10目盛まで到達出来る人はまさに超人レベルで、世界に1人もいない説があります。
私はブルーの8目盛りが最高でした。
筋トレやスポーツのパフォーマンスアップの他にも高齢者のリハビリや慢性閉塞性肺疾患(COPD)にもおすすめの器具です。
器具❷「ストレッチポール」
ストレッチポールを使用することで、呼吸筋の柔軟性を向上させ、胸郭や肋骨の可動域を広げることが出来るので呼吸が深くなり、呼吸筋がより効率的に働きます。肩甲骨まわりのほぐしにも最適で、加齢で呼吸が浅くなりがちな呼吸を深くする効果もあります。私は入眠しやすいよう就寝前に必ず行っています。さらにトレーニング前に行うことで呼吸筋のストレッチ効果も見込めるでしょう。
器具❸「ぶら下がり健康器」
ぶら下がることで、肩甲骨まわりや背中がストレッチされ、肩の可動域が拡がり肩回りを軟らかく保つことが出来ます。私はホームジムに設置してある鉄棒にトレーニング前・中・後とセット間にストレッチ目的で数十秒ぶら下がっています。
ギネス世界記録の種目「ぶら下がり」を紹介します。
鉄棒に両手を離さずにぶら下がり続ける最長時間の世界記録は、日本人が保持しておりその記録何と「1時間20分41秒」その前の記録がノルウェー男性が打ち出した16分3秒だったので、1時間超えは規格外の記録ですね。16分ならチャレンジしてみようという気は起きますがさすがに80分は怪物です。ほかにも懸垂のギネス世界記録も複数持っているそうです。
以下の記録も連続記録60分を超える挑戦意欲を削ぐアンタッチャブル・レコードです。
おすすめの 呼吸持久系サプリメントを紹介
◎グリコ パワープロダクション エキストラ オキシドライブ
呼吸持久力を高めるには、筋持久力+呼吸持久力も高めることが重要です。酸素運搬に着目した素材パプリカキサントフィル(パプリカ色素由来)を配合し、運動時の呼吸持久力サポートが期待できるので有酸素運動で最大酸素摂取量や持久力を高めたい人におすすめです。
◎浅田飴せきどめ、南天のど飴
気管支拡張成分を配合しているので、トレーニング時、スポーツ時に呼吸が通りやすくなります。個人的にはあまり気管支が拡がっている体感は感じていないのでどちらかというと喉のケアの為にメインセットの直前になめています。但し今回紹介したアメは日本アンチ・ドーピング機構からドーピング指定されている成分を含んでいるので公式な大会に出場するスポーツ選手は注意が必要です。
最後に、
不安やストレスなどが多いと呼吸が浅く、速くなり、呼吸回数が多くなります。リラックスしている状態だと呼吸が深く、ゆっくりしたスピードになり、呼吸回数が少なくなるので、メンタルケアも重要です。
先日のボクシング世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦でルイス・ネリの左フックで、アマプロ100戦以上を通して人生で初めてダウンを喫した井上尚弥選手も普段の練習からダウンした時の対策としてイメージトレーニングを行っていて、本当にダウンした時も落ち着いていたため呼吸も深くダメージのリカバリーも速かったように見えました。
井上尚弥のモンスターの強さについてパンチ力でもスピードでもテクニックでもなく「一番はメンタル」と大橋秀行会長が言うように、呼吸筋を鍛える最良のトレーニング方法は『メンタルコントロール』なのかもしれませんね。
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