ギネス腕立て伏せ世界記録の現在地|1分間プランク84回と1時間の更新史を読む!
更新日:4 日前

「腕立て伏せのギネス世界記録は何回?」。答えを一つの数字に決める前に、競技名を見てほしい。1分間にプッシュアップ姿勢と肘つきプランクを往復する84回。
男子が1時間に行う通常の腕立て伏せ3,378回。
1980年のノンストップ10,507回は、時間も動作も記録の扱いも違う。
私は1999年にテレビ番組で1時間3,396回に挑み、別の現場ではギネス世界記録企画の出演者をキャスティングしてきた。
数字が更新される興奮を知っているからこそ、何を数え、誰が認定し、映像でどこまで確認できるかを並べて見たい。
数字を追う。
動作を確かめる。
記録の肩書を読み分ける。
1分間の「プランク腕立て伏せ」世界記録は何回?
ギネス世界記録の正式名は「Most push ups to planks in one minute (male)」。
ギネス公式のプランク往復記録ページでは、アレックス・ゴールディングが英国ベッドフォードで2025年12月6日に達成した84回を掲載している。
※動画は前記録保持者イギリス人ALEX GOULDINGアレックス・ゴールディング『記録66回』
2023年に同じ選手が出した66回から数字が動いた。
記録は公開後も更新される。
この記事の数字は2026年10月18日に公式ページで確認した値だ。
この動きは、手のひらで体を支える高いプランクから、右、左の前腕を順に床へ下ろし、また手をついて高いプランクに戻す往復動作。
ギネスが数えているのは、その一連の完成回数だ。
普通の腕立て伏せで胸を下ろして押し上げる1回とは動作の定義が異なる。
2023年のギネス本社での試技では、時計より早く始めた1回を除外して66回と認定した。
高速種目でも開始時刻まで判定に含まれる。
見た目の速さだけで驚かず、左右の手順、腰の位置、着地の安定を見てほしい。
片側の腕だけが先行すると、上体がねじれ、肩や肘へ負担が集中する。
最初は左右の順番を固定し、体幹を固めて、低い姿勢と高い姿勢のそれぞれで体が止まるところまで確認する。そこから時間を測る。
私も初見で10秒間だけ高速で試し、10回だった。
前腕と手のひらを目まぐるしく入れ替えると、体感として上腕三頭筋と三角筋に強く来た。
速く動いた際には肘にも痛みを感じた。
10秒の10回を単純に6倍しても、60秒の実測値にはならない。
現時点で私の1分間の公式記録はなく、この10回は短時間の私的な試技である。
84回は毎秒平均1.4往復。フォームを記録として残したい人は、まず正面と側面から撮影して、腕の順番と体幹の回旋を一緒に確認しよう。
片方の手を下ろした瞬間に骨盤が回るなら、秒数を追う前に速度を落として左右の移動をそろえる。
肘に痛みが出たらその日の高速試技を止め、動作の質と練習量を見直す。回数の前に、再現できる1回を作る。

1時間の男子記録はどう更新された?直近10件を追う
現在のギネス公式の男子1時間記録ページの掲載値は、ポップ・ローレンティウが英国ロンドンで2023年6月30日に達成した3,378回だ。
公式ニュースには、その直前のダニエル・スカーリ3,249回、ルーカス・ヘルムケ3,206回、スカーリ3,182回も残っている。達成日と記事公開日が違うため、以下は確認できた精度で年月日を記した。表の国は記録者の所属・紹介上の国で、開催地とは区別した。
順位(新しい順) | 確認できる時期 | 記録者・国 | 1時間の回数 | 確認の根拠 |
1 | 2023年6月30日 | ポップ・ローレンティウ/英国(ルーマニア出身) | 3,378 | ギネス公式記録ページ |
2 | 2023年7月の認定発表 | ダニエル・スカーリ/豪州 | 3,249 | ギネス公式ニュース |
3 | 2022年11月 | ルーカス・ヘルムケ/豪州 | 3,206 | ギネス公式ニュース |
4 | 2022年4月 | ダニエル・スカーリ/豪州 | 3,182 | ギネス公式ニュース |
5 | 2021年6月11日 | ジャラッド・ヤング/豪州 | 3,054 | ギネス公式の前記録紹介、挑戦主催者 |
6 | 2020年6月 | ジャラッド・ヤング/豪州 | 2,919 | ギネス公式の更新史 |
7 | 2018年8月31日 | ジャラッド・ヤング/豪州 | 2,806 | ギネス公式の更新史 |
8 | 2017年 | カールトン・ウィリアムズ/英国 | 2,682 | ギネス公式ニュース |
9 | 2016年11月29日 | ロマン・ドッセンバッハ/スイス | 2,392 | 本人による日付の説明、記録保存団体 |
10 | 2016年 | チャーリー・シェパード/英国 | 2,325 | ITVの本人取材 |
ここで肝心なのは「直近10件」の境界だ。
2015年のウィリアムズ2,220回以降、ギネスの2017年記事は3人の挑戦者による更新を記す。2016年には米国のデビッド・エスコヒード2,298回の報道もあり、上表のさらに前に位置する。2016年の個々の認定日をギネスの現行一覧で一括表示する機能は確認できないため、表を完全な認定台帳と取り違えず、確認済みの公開資料に基づく更新列として読んでほしい。
直近の競り合いは一方向ではない。スカーリは2022年に3,182回で頂点に立ち、ヘルムケに3,206回で抜かれ、2023年には3,249回で奪い返した。
その後ローレンティウが3,378回を記録した。
単に「毎年更新」では見えない、同じ挑戦者が戻ってくる競技の物語がここにある。
ヘルムケは30秒あたり26回を目標に刻み、公式記事によれば審査で外れたのは34回。
スカーリの再挑戦は3回が不算入だった。合計だけでなく、不算入とペースを併記してこそ達成の中身が伝わる。
2015年の2,220回から2023年の3,378回までの増加は1,158回。8年間の差を根性論だけで説明するつもりはない。
競技者が入れ替わり、ペース配分と練習を詰め、成立回数を審査した結果として履歴が積み上がった。ローレンティウは6度の失敗の後、7度目の挑戦で到達した。
更新が続く事実に、挑戦者たちの熱量が表れる。
挑戦が続くほど、数字の読み方が重要になる。
2017年以前を眺めると、顔ぶれと地域も移る。
英国出身のウィリアムズは豪州で記録を出し、スイスのドッセンバッハが更新し、2018年から豪州のヤングが連続して記録を積み上げた。
2021年の3,054回で3,000回の壁を越え、2022年と2023年は数十回から百回余りの差を競い合う。2015年からの増分1,158回を、常に一人が伸ばした成長曲線のように語れば、挑戦者たちの交代が消えてしまう。
記録ファンが一覧を保存するときは、数値の隣に確認日を入れてほしい。
ギネス公式ページは現在値を示す一方、過去の全認定順を同じ画面に表示していない。
公式ニュースで埋まる箇所と、当時の報道や本人の説明で補う箇所を分けておけば、新たな資料が出たときに表を更新できる。

ギネスの「1回」はどう判定する?映像を見るときの基準
ギネスが2023年の1時間記録の説明で示した条件は、身体をまっすぐ保ち、肘が少なくとも90度になるまで下ろし、腕がまっすぐになるまで上げること。
肘を最後にロックする必要はなく、胸を床につける条件も置いていない。
競技者はこの基準で認定され、普段の筋トレで胸を床まで下ろす人は別の深さで鍛えている。両方を同じ「腕立て伏せ」と呼ぶからこそ、回数を比較する前に深さを確かめたい。
肘の角度。
上で伸びた腕。
腰と膝の一直線。
私は腕立て伏せを専門に見る立場として、速い映像ほど横からの視点を重視する。
肩だけ上下して肘の曲がりが浅い回、疲労で腰が先に沈む回、上で腕が伸び切る前に折り返す回は、数字を数える前に止めて確認したい。
審査の結果を語るときは、ギネスが認定した合計と、映像を見た私のフォーム評価を混同しない。公開動画の特定場面に疑問があれば、その秒数と角度を示して議論する。
それが競技への敬意だ。
私自身の1999年の1時間3,396回は、フジテレビ721「チャンネル北野」で挑んだ番組上の数字で、ギネスによる認定値ではない。
今の私から見ても当時のフォームは悪い。
後半、とくに残り30秒の映像はすでに59分30秒・3,366回を終え、全身が疲れ切っている。
前半から中盤の姿勢と終盤の姿勢を分けて見る必要がある。
それでも浅い動作を美化せず、何回が今の審査で成立するかは全編を同じ基準で数え直す。
自分の数字にも同じ物差しを当てる。
判定に疑問を持つことと、挑戦者の努力を認めることは両立する。
たとえば3,378回は平均すると1分56.3回。
現場の映像に浅い反復が見えれば、私は専門家としてその反復の肘角度を指摘する。
ギネスの公表値を勝手に書き換えず、確認した映像の範囲と評価した動作を具体的に示す。自分の3,396回の映像にも同じ手順を適用する。
あの挑戦とギネス公式3,378回、さらにインドの記録集が掲載する3,877回の関係は、1時間3,396回の挑戦とフォーム・判定の検証で掘り下げている。
この記事では更新履歴と記録の分類に集中する。
199回の申告を記録集が掲載しなくなった理由
腕立て伏せの記録集を運営するrecordholders.orgには、1分間に最大199回という申告が寄せられた。
同団体は、その速さでは一回ごとの動作が正しいか判断できなくなったため、1分間記録の申告を一覧へ掲載することをやめたと説明している。
私が問題にしているのは、まさにここだ。回数を増やすほど胸の下降や肘の伸展が曖昧になり、見る側が有効な一回を判定できなくなる。
199回という申告は、1分間腕立て伏せが抱える審査の難しさを示している。
同じ記録集は、ギネスブックが最後に受け入れた1分間記録として、カナダのロイ・バーガーが2004年2月28日に達成した138回を挙げている。
199回は、同団体に寄せられた申告の最高値。
138回は、同団体が伝えるギネスブックの採用記録。
数字の出所を分けたうえで、私が取り組みたいのは次の一歩だ。
胸を規定位置まで下ろし、肘を伸ばして一回を完成させる。
高速の60秒競技でも、その動きを映像と審判で判定できるルールを作る。
回数を競う面白さを、一回の質とともに取り戻したい。
通常の1分間記録の経緯と現在の種目区分は、1分間に最も多く腕立て伏せをした回数のギネス世界記録はある?ない?どっち?で詳しく扱う。

ヨシダ・ミノルのノンストップ10,507回をどう読む?
記録保存団体の「ノンストップ腕立て伏せ」履歴には、1980年10月に日本のMinoru Yoshidaが10,507回と載る。それ以前は1965年のチャールズ・リンスター6,006回、1976年のロバート・ネヒト7,026回、1977年のヘンリー・C・マーシャル7,650回と続く。
同団体は、この区分をギネスブックの編集部が後に掲載しなくなり、休憩を許す24時間の区分へ移ったとも説明している。
10,507回という桁に、私は同じ日本人として腕立て伏せの専門家として圧倒される。
同時に、1980年の各反復の肘角度、腕の伸び、体幹、休止姿勢を確認できる全編映像と当時の採点基準がなければ、2023年の1時間種目の1回と同じ基準で採点し直すことはできない。
ノンストップという名称にも、上体を保持したままの短い間と、姿勢を解いて休むこととの境界がある。
私も全盛期に1万回を約5時間で行った。
ただし3回、計15分の休憩を挟んだ。
フォームは当時の筋肉番付に似た浅い動作だった。
この私的挑戦には休憩とフォームの条件を添え、ヨシダ氏のノンストップ10,507回や現行ギネスの1時間記録にはそれぞれの条件を添える。
数字と条件を同時に掲げれば、それぞれの凄みが伝わる。
古い記録を消すより、競技条件を添える。
記録の歴史にこそ、その作法が必要だ。
「ノンストップ」で何時間かかったか、1980年の映像で肘はどこまで曲がったか。
答えが記録一覧に書かれていない問いは、そのまま資料探しのテーマになる。
10,507回から現在の1時間3,378回を引いた差を優劣の根拠にする前に、制限時間、休止条件、1回の深さをそろえる。数字の大きさに驚く入口から、競技を読む楽しさは始まる。
記録に挑むなら何を決め、どう残す?
ギネスの記録ページには種目名、現在の掲載値、達成者、場所、日付がある。
申請する人はまず狙う種目の現行ページを開き、申請後に届く当該種目のガイドラインを読み、証人・計時・映像などの証拠条件を揃える。
認定の数字を競うなら、その時点の規定で数える。
自分のフォーム基準で競うなら、可動域や失格条件を最初に公開する。
正面から左右差を撮る。
側面から肘と体幹を撮る。
途中の休止と不算入を記録する。
1分間のプランク往復なら、左右の移動の順番と、一往復の終点を決める。
1時間の通常種目なら、最初の数分で出した速度を最後まで持ち込む計画を立てる。
回数が増えるほど浅くなる選手には、速度を先に上げるよりも、横から映像を見て肘の曲がりと伸びを整える指導が効く。
疲れで腰が下がる選手には、体幹の保持が崩れ始める時間を特定し、短いセットで積み直す。
私がギネス社と接点を持ったのは、腕立て伏せの審査員としてではなく、出演者を送り出す仕事だった。
日本テレビ「ヒルナンデス!」の「チャンピオンなんデス―ギネス世界記録スペシャル―」に、縄跳びパフォーマーの村尾真美をキャスティングした。
現場で英国本社の当時の社長Alistair Richards氏と会い、言葉を交わ記念写真も撮影した。
村尾は同氏の前でMOST BUM SKIPSの70回を達成した。
現場の詳細は超人プロの出演・キャスティング実績に残している。肩書と担当した範囲を明確にするのも、記録を扱う側の責任だ。

1時間腕立て伏せの世界記録を、テレビ番組で狙う
1分間のプランク腕立て伏せ84回も、1時間腕立て伏せの更新史も、記録を追う面白さを教えてくれる。次は私自身が、その舞台に立ちたい。
テレビ番組の企画で、1時間腕立て伏せのギネス世界記録に挑戦しませんか?
この種目は、ギネスが激しい記録争いを紹介してきた腕立て伏せ競技だ。
現在公開されている男子の記録は3378回。
私はかつて『筋肉番付』の企画で1時間3396回に挑んだ。
あの挑戦はギネスの公式認定を受けた試技ではなく、現在の自分から見ればフォームにも大きな課題がある。
その両方を知ったうえで、今度は正式なガイドラインに向き合い、有効な一回を最後まで積み上げたい。
オファーをいただければ、記録更新を狙って全力でフィジカルを仕上げる。
長時間のペース配分、疲労が頂点に達したときのフォーム、審査で数えられる一回。
準備から本番までを見せる挑戦にしたい。
私自身がプッシュアップアスリートとして挑む。
さらに、腕立て伏せ専門プロデューサーとして番組の見せ場を設計し、筋肉競技監修ではルールと判定の組み立ても担う。
60分の最後の一回まで、世界記録を狙う姿を届けたい。
記録ファンが次に読む・鍛える・測る
🧠ARTICLE COMPLETE🦾
🆕KNOW|記録の条件から読む
読んだ知識を、次の挑戦へ。
男子1時間の3,378回を見たら、次は1回の動作条件と試技映像を見る。プランク往復84回を見たら、高いプランクと前腕プランクの移行を確認する。1980年の10,507回を見たら、ノンストップ区分の履歴をたどる。腕立て伏せの歴史・世界記録・人間の限界・未来には、時間とルールの違いを俯瞰する入口を置いた。
🆙 TRAIN|自分の「成立する1回」を鍛える
腕立て伏せを、専門的に鍛える。
記録挑戦へ向けたパーソナルトレーニングでは、初回に可動域、肘の伸展、体幹、セット後半の崩れ方を見て、目標種目の条件で練習の順番を決める。出張での指導内容は腕立て伏せ専門パーソナルトレーニングで確認できる。自分の10秒10回を60秒の84回へ機械的に置き換えないのと同じく、今の映像を起点に段階を作る。
🆚 MEASURE|自分の条件を宣言して競う
腕立て伏せを、記録挑戦へ。
まず時間、接触位置、可動域、不算入を共有し、同じルールで試す。イベントで回数を可視化し、挑戦を体験してもらう場合は腕立て伏せマシン体験会が入口になる。機械の計測値にはその機械の成立条件を添えて扱う。ギネスへの申請や認定と混ぜず、自分たちの競技の1回を明確にして、次の挑戦につなげよう。








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