お台場冒険王の超人ステージから2027年へ|観客が挑む新たな筋肉イベント構想
更新日:3 日前

2008年の夏、私は「カイデ団長」として、お台場冒険王ファイナルのステージに立っていた。舞台に送り出したのは、全国で見つけたスゴ技の持ち主たち。

演者の技をどう並べれば、通りかかった人が足を止め、最後まで見たくなるか。舞台袖でその順番を考え続けた。
2023年に「お台場冒険王」の名が復活したとき、私は次にお台場でやりたいことを書いた。腕立て伏せや筋トレを、見る人も挑めるエンターテインメントにすることだ。
そして2026年、フジテレビは本社屋で「お台場ファンライジング」を開催した。
次に目指す舞台は、2027年のお台場だ。
もし同イベントが再び開かれるなら、今度はPUSH-UP💫THE HEROとして企画を届けたい。
ここでは超人発掘列伝theパフォーマーズの歩みをたどり、フジテレビのイベント担当者へ、具体的な体験の形まで提案する。
超人発掘列伝theパフォーマーズはどう始まったのか
始まりは2006年。フジテレビラボが動画共有サイト「ワッチミー!TV」を立ち上げた年だ。
サービス開始前の7月11日付の報道には、独自企画のひとつとして、パフォーマーを発掘する「超人列伝-ザ・パフォーマーズ」の名が載っている。
動画で無名の才能を見つけ、世の中へ紹介する。
配信と発掘を一緒に動かす企画だった。
私はビデオカメラを持って技のある人をこちらから探しに全国へ出かけ、出演交渉、取材、撮影、編集、公開を進めた。
見つける。
撮る。
舞台へつなぐ。
2006年7月から2009年10月までの約3年3か月で、発掘したパフォーマーは約60組100人。
これは超人プロが公表している発掘人数であり、後に記す公演ごとの延べ出演人数とは別の数字だ。
映像で技を見せ、技を見た人に会場で本物を見てもらう。
現在の動画とリアルイベントを行き来する発想を、当時から実践していた。
2007年には、画面の中で見つけた才能を継続して仕事へつなぐため、パフォーマー専門プロダクションの超人プロを創業した。
のちにCM、テレビ、企業案件へ広がっていく活動の出発点は、ひとりの技を見逃さず、その技が最も輝く場所を探すことだった。
映像発掘と創業の歩みも、この原点を知るための資料として読みたい。
当時の動画は「すごい人がいる」という紹介で終わらせたくなかった。
出演候補の技は、成功する場面だけでなく、準備する時間、必要な道具、客席からの見え方も確かめる。
カメラの前で成立する技が、広場の遠い客席からも伝わるとは限らないからだ。
動画を発掘の記録にしながら、同時にステージ編成の資料として使う。
この二重の役割が、企画を長く育てた。
映像の企画はなぜお台場の連続公演になったのか
動画の強みは、見たことのない技を何度でも確かめられること。
現場の強みは、同じ技を目の前で目撃し、会場の歓声ごと記憶できることだ。
ワッチミー!TVで始まった発掘企画は、フジテレビ本社屋での連続公演へ育っていった。
最初の大型展開は、
2006年冬から2007年初頭の「HOT FANTASY ODAIBA 2006-2007」。
7階屋上庭園のステージで16日間66公演を重ねた。🌐動画
日ごとに出演者と技を組み替え、ふらりと立ち寄った観客にも、一目で伝わる見せ場を用意する。単発の出演を、長期会期の番組として運営する経験をここで積んだ。
2007年春の「お台場学園2007」では9日間45公演。🌐動画
同年夏の「ザ・冒険王2007」では4日間14公演。🌐動画
後者では殺陣、ダンス、ダブルダッチなどの技を並べ、私は司会と実況、各回のオープニングアクトを担った。
和太鼓の演奏に合わせた腕立て伏せパフォーマンスも、この夏のお台場で披露している。
ネットで発掘した人が、テレビ局の屋上で観客を沸かせる。
この循環が生まれたことが大きい。
2007年8月の「ワッチミー!TV マリエちゃん祭」では、企画から縄跳び、コスプレ、ボールの超人3人が参加した。
当時の会場報道にも、ワッチミー!TVの動画企画からリアルな公開収録へ人材が出たことが残っている。画面の中だけで終わらない発掘だった。
年間を通した各企画の日付、出演者、ステージの内訳はフジテレビイベント142公演の記録にまとめている。
ここでは、その履歴からイベント担当者が使える制作上の経験を掘り下げる。

2008年のお台場冒険王ファイナルで何を担ったか
2008年の「お台場冒険王ファイナル」で上演したのが、「超人発掘列伝Theパフォーマーズ~シュルレエル SURREAL~」。

フジテレビ本社屋1階広場のおバカンステージで、7日間13公演、15組21人のパフォーマーが出演した。各回の上演時間は約30分。21人それぞれの強みをひとつの流れへ編成して、30分のショーを成立させた。
まず、技ごとの見え方を考える。細かな手さばきは観客との距離やカメラの寄りが要る。
身体全体を使う技は広い視界で映える。
次に、最初の数十秒で人の足を止め、間に緊張と笑いをつくり、最後にもう一段大きな見せ場を置く。
私はカイデ団長として出演者を束ね、ステージディレクション、構成、演出を担った。
演者を発掘する力。
技を見抜く力。
観客の目線で並べる力。
この3つがそろって初めて、個々のスゴ技が1本のショーになる。

大道芸のように通りすがりの人が加わる屋外会場では、客席へ人が入る瞬間を含めて設計する。長く説明してから技を見せるより、動きが伝わる導入で引き寄せ、実況で意味を添える。お台場で磨いたのは、この順番だった。
イベントを伝える仕事も、舞台と地続きだった。
「とくダネ!」のコーナーでは、1階広場からの生中継でショーを紹介した。
私の現場記録では、スタッフ約85人、カメラ11台、私たちの出番は約1分、リハーサルは3回。短い生放送の中で、技がどこで起こり、カメラがどう受け、視聴者へ何を残すかを詰めた。会場の30分と放送の1分は、同じ演目を異なる距離から届けるための2つの設計だった。
同年8月には冒険王スタジアムの「ワッチミーナオーディション2008」にも、8組のパフォーマーが参加した。
ファイナリストが技を実況する企画では、見る側の言葉がパフォーマンスに新しい面白さを加えた。
2009年夏のお台場合衆国ではレッドカーペットステージで2日間2公演。🌐動画
それぞれ約40分の舞台に、カイデ団長やクリスタル、逆立ち、縄跳びなど多彩な超人が集まった。発掘、動画、屋上、1階広場、スタジアム、放送へと、ひとつの企画が会場に合わせて形を変えていった。
お台場の公演数はどう数えるか
出演実績の数字は、集計する公演の範囲で変わる。2006年冬から2009年夏までの5期の通常ショーを並べると、次のようになる。
催事 | 出演日数 | 公演数 |
HOT FANTASY ODAIBA 2006-2007 | 16日 | 66公演 |
お台場学園2007 | 9日 | 45公演 |
ザ・冒険王2007 | 4日 | 14公演 |
お台場冒険王ファイナル2008 | 7日 | 13公演 |
お台場合衆国2009 | 2日 | 2公演 |
公演数を足すと140公演、日数を足すと38日になる。
さらに2007年の特別ステージと2008年のオーディション企画をそれぞれ1日1回として加えると、現行の総合記録である40日間142公演になる。
38日間140公演は、5期の通常ショーの内訳。
40日間142公演は、関連する特別出演まで含めた総合記録。
以前使っていた「39日間140公演」という表記は、5期の日数を個別に足した値と1日ずれる。公演数は各期の内訳と一致するので、具体的な出演日を示す場面では上の内訳を基準にする。
さらに「延べ500人超」は、各公演に出演したパフォーマーの出演人数を積み上げた数だ。同じ人が別の回にも登場すれば、その回の出演として数える。
全国で発掘した約60組100人とは、数えている対象が違う。
イベント担当者にとって重要なのは、大きな合計より運営の中身だ。
16日間66公演のような長期会期では、日々のキャスト、集合、リハーサル、転換、天候による判断、観客導線を回す。
7日間13公演では、15組21人の技を約30分のプログラムへ落とし込む。
これらは2006〜2009年にお台場で担った実績だ。
2023年の復活から2026年の新しい催事へ
「お台場冒険王2023 SUMMER SPLASH!」は、7月22日から8月27日まで開催された。
2008年のファイナルから15年。「冒険王」が戻ったという知らせに、私が思い出したのは、ステージ袖から見た観客の顔だった。
かつて出演した場所へ、今の自分なら何を持って帰れるか。
2023年に書いたのは、筋トレや腕立て伏せの体験をお台場へ持ち込むという提案だった。
当時の構想には、腕立て伏せマシンによるアトラクションや番組との連動もあった。
現場を重ねた今、提案の中心はさらに明確になっている。
最初の1回を楽しむ人と、記録を狙う人を同じ会場で迎え、その動きを観客にも見える挑戦へ変えることだ。
会場条件と主催者の意図を聞き、実演、体験、計測の組み合わせを選ぶ。
2026年にフジテレビ本社屋で開かれた「お台場ファンライジング」は、番組、アニメ、映画などのコンテンツと来場者が出会うリアルイベントだった。
フジテレビのイベント発表では、お台場・湾岸エリアで体験を通じてコンテンツとのつながりをつくる方針も示された。
私はそこへ、来場者自身の身体が物語をつくる筋肉エンターテインメントを提案したい。

お台場ファンライジング2027に持ち込みたい体験
2027年のお台場ファンライジングへの参加は、私たちが目指す提案だ。
2026年の開催実績を踏まえ、次の機会へ向けて届けたい体験の輪郭を描く。
見る。挑む。記録を持ち帰る。
最初に、PUSH-UP💫THE HEROの実演で足を止めてもらう。
腕立て伏せを速さだけで見せる場面、同じテンポを維持する場面、フォームの違いで印象が変わる場面を短くつなぐ。
司会は技の名前より先に、どこを見ると面白いかを伝える。
超人発掘列伝で磨いた「最初に動きで引き付け、言葉で深める」方法を使う。
次に、観客が参加する。初めての人には、手を高い台に置く方法や、負荷を調整した1回から始めてもらう。
経験者は決めた時間内の有効反復、あるいは一定のテンポを保つ挑戦へ進む。
子どもと大人を同じ回数で比べるより、自分の条件で挑んだ変化を見せる。
家族や友人が応援できる時間も、体験の一部だ。
最後に、結果を持ち帰る。計測する回では、胸の深さ、肘の伸び、身体のラインを事前に説明し、判定員が同じ基準で有効な1回を数える。
挑戦前後のフォームの変化を短い言葉で伝え、次に試す目標を記録と一緒に渡す。
「あと何回」だけで終わらない。次の1回をどう変えるかまで見える記録にする。
実演には観客を集める役目がある。
体験には一人ひとりを主役にする役目がある。
記録には、会場を出たあとも話を続ける役目がある。
この3層をひとつの動線に重ねれば、ステージを眺めた人が挑戦者になり、挑戦した人が次の実演を応援する。
通り過ぎるだけの広場に、何度も立ち寄る理由をつくれる。
たとえば午前は、選手とパフォーマーが短い演目で会場の注目を集める。
午後は来場者が自分の負荷を選んで体験し、同じ場所で熟練者の記録挑戦を見る。
夕方には、その日に生まれた挑戦をスクリーンや司会の言葉で振り返る。
舞台の主役が固定されたまま1日を終えるより、観客の中から次の主役が現れる構成だ。
私は腕立て伏せの実演者として、1回の動きがどこから美しく見えるかを知っている。
同時に、キャスティングと舞台演出を担った経験から、演者の技を引き立てる順番を考えられる。
超人発掘列伝では「見つけた才能を舞台へ」。
次のお台場では「見に来た人の挑戦を舞台へ」。その延長線上に、この企画がある。
夏のお台場で実施するなら何を設計するか
イベントを成立させるには、面白い競技と同じくらい、現場で回せる設計が要る。
会場の幅、床材、電源、日差し、待機列、音量、撮影位置を確認し、ショーと体験の時間帯を分ける。
短い実演は人の流れに合わせて複数回。
挑戦は人数を管理できる枠を設け、1人ずつフォームを確かめられる時間を取る。
夏の屋外なら、待機列に日陰と水分補給の導線を設け、暑さ指数や会場の運営基準に応じて実演時間と運動量を調整する。
身体を動かす参加者には、その日の体調と運動経験を聞き、選べる負荷を用意する。
滑りやすい床や沈み込むマットでは、手とつま先の支点が変わる。
設営時に実際の床で試し、安定した動作ができる配置に決める。
判定を伴う回では、競技開始前に基準を実演で共有する。
誰がカウントし、どの位置から動きを見るかまで決める。
参加者に残すのは順位だけでなく、挑んだ種目、回数、フォームの一言。計測と指導の境目を丁寧につなげると、初心者も経験者も納得できる。
制作側には、短いショー版と参加を軸にした長い版の2案を用意したい。
会場の混雑や天候で尺が変わっても、実演で人を集め、挑戦を受け、結果を伝える中心の流れを守る。
ステージと体験ブースを別々に置く場合は、司会の案内と見える記録表示で人をつなぐ。
会期を通して同じ企画を育てるなら、日ごとの挑戦を次回の呼び込みにも使える。
腕立て伏せ専門の筋肉競技監修では、番組やイベントに合うルール、判定、見せ方を設計している。
企画と競技を手がけるプロデューサーとして、会場の条件を先に聞き、舞台の尺と運営人数に収まる形へ組み直したい。
フジテレビのイベント関係者へ、もう一度お台場で
2006年、私は見知らぬパフォーマーを探してカメラを回していた。
2008年、15組21人の技をお台場冒険王ファイナルの舞台へ送り出した。
2023年、「冒険王」の復活を聞いて、今度は腕立て伏せであの場所へ戻りたいと書いた。
そして今は、ショーを見た人が自分の1回を始められる体験まで、具体的に描ける。
以前、フジテレビ本社屋の1階広場と7階屋上庭園で一緒に仕事をしたスタッフの皆さんへ。当時ともに企画を動かしたワッチミー!TVのプロデューサーやフジテレビのスタッフ、冒険王でお世話になった西渕憲司さん、吉田正樹さんとの時間も、私がお台場へ戻りたい理由のひとつだ。
あの場所で仕事を教わり、自由に挑ませてもらったことへの感謝がある。
もし2027年のお台場で新たな企画を検討するなら、ぜひこの提案を見てほしい。
かつて超人発掘列伝theパフォーマーズが未知の才能をステージに引き上げたように、今度は会場に来た一人ひとりの挑戦を引き上げたい。
見るだけで終わらない夏へ。
ひとりの1回から、歓声が広がるお台場へ。
私はプッシュアップアスリート賀出泰崇として実演に立ち、超人プロのプロデューサーとして出演者、構成、判定、現場進行を組み立てる。
番組や会場の世界観をうかがったうえで、主催者とともに新しいお台場の体験をつくりたい。
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🧠ARTICLE COMPLETE🦾
🆕KNOW|超人を発掘し、舞台へつなぐ
読んだ知識を、次の挑戦へ。
映像から始まった企画がどうお台場の連続公演へ育ったか、出演者と公演の記録をたどると、企画に必要なキャスティングと構成の考え方が見えてくる。
🆙 TRAIN|自分の1回を磨く
腕立て伏せを、専門的に鍛える。
観客として興味を持った腕立て伏せを、自分の動きに変えたい人へ。personal-push-up-trainingでは、胸の深さ、肘の伸び、体幹のラインを見ながら、現在の力に合う負荷と練習課題を整理する。実演で見た技を、そのまま無理にまねるより、自分の1回を育てるところから始めよう。
🆚 MEASURE|会場の熱を記録に変える
腕立て伏せを、記録挑戦へ。
イベントでは、誰もが理解できるルールと一貫した判定で挑戦を見せる。training-machine-rentalを含む機材や演出の選択は会場条件に合わせ、主役となる参加者の動きと記録が伝わる体験に仕上げる。








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