漫画・テレビアニメの腕立て伏せトレーニング名場面大全|悟空から最新作まで
更新日:7 時間前

孫悟空は重力を上げ、サイタマは毎日100回を繰り返す。
西片は高木さんにからかわれた数だけ、ちいかわとハチワレは小さな体で挑戦する。
同じプッシュアップ(腕立て伏せ)でも、作品が変われば強さの表し方も物語の温度も変わる。私がリアルタイムで見た場面と、後から見つけた漫画・テレビアニメの描写を、古い作品から近年の放送作まで集めた。
筋肉を見せる一瞬のポーズ、長い修行、笑いを生む回数設定。
押す動作に注目すると、キャラクターの性格まで見えてくる。
漫画・アニメの腕立て伏せは、どんな場面で使われる?
腕立て伏せのシーンには、主に4つの役目がある。
鍛錬を一目で伝える。
回数で意志の強さを示す。
負荷や速さで超人性を見せる。
失敗や頑張りを笑いに変える。
作品を探す人が見たいのは、誰が、なぜ、どんな姿勢で床を押したかだろう。
以下では作品ごとに登場人物と場面を紹介し、フォームや演出の見どころを添えた。
映画・実写ドラマは腕立て伏せが登場する映画・テレビドラマ特集へ。
ここでは漫画とテレビアニメに絞る。
孫悟空・刃牙・サイタマ――超人の腕立て伏せは何を語る?

『ドラゴンボール』――孫悟空の重力修行
ナメック星へ向かう宇宙船の中で、孫悟空は重力を高めながら腕立て伏せを行う。
重力100倍という設定は、普通の腕立て伏せを一気にドラゴンボールの修行へ変える。
負荷を数値で見せる演出が強烈だ。
ベジータやピッコロのトレーニングにも腕立て伏せが現れ、床を押す姿勢が戦う体の準備を伝える。現実の加重腕立て伏せと見比べるなら、体幹が折れる位置、下降中の肘、押し切った後の姿勢を見たい。作品の超重力を実際の重量に換算するより、その画面で「どれほど苦しい修行か」がどう伝わるかを楽しみたい。
『グラップラー刃牙』――範馬刃牙の地下室
範馬刃牙は自宅の地下室で体を鍛え、範馬勇次郎との決戦へ向かう。腕立て伏せは、相手に向けて自分を作り直す時間を見せる。動作中の肩と背中の張りを追うと、強敵に備える緊迫感が増す。
2026年にはアニメ『刃牙道』も展開された。
ラーメンマンの回数と同じように、作品をまたぐ数字を並べて強さを決めるより、各場面の姿勢、速度、負荷を読む方が面白い。
漫画キャラクターの腕立て伏せ最強ランキングでは、そんな想像を競技として膨らませている。

『ワンパンマン』――サイタマの毎日100回
サイタマの修行は、腕立て伏せ100回、上体起こし100回、スクワット100回、ランニング10kmを毎日続けるというもの。あまりに平凡なメニューが、規格外のヒーローの誕生理由として語られるからおかしい。
派手な技の前に、地味な反復を置くギャップが作品の芯になっている。
読者が試すなら、100回を急ぐ前に自分の現在地を測る。
胸をどこまで下ろしたか、肘をどこまで伸ばしたかを揃えると、翌日の回数を比較できる。腕立て伏せの基本フォームと段階別の進め方から始めれば、物語の数字を自分の練習へ翻訳できる。

『キン肉マン』――ラーメンマンの9997回
包帯を巻いたラーメンマンが、腕立て伏せを9997回行っている一コマ。
私は『キン肉マン』で初めて漫画とアニメに夢中になった。この数字を見ると、当時の熱が戻ってくる。9997回という端数もいい。キリのいい1万回まで、あと3回。次のコマを想像させる数字だ。漫画とアニメには1000回級の設定もよく出る。『キン肉マン』の一コマは、回数そのものを画面のクライマックスにした好例だ。
競技で実際の記録を語るときは、計測条件を揃える公式競技ルールが数字の意味を決める。

『ブラッククローバー』
『ブラッククローバー』のアスタは、魔力を持たない身で体を鍛え、修行のノルマとして腕立て伏せに取り組む。魔法に対する筋力という人物像が、一目で伝わる。
『僕のヒーローアカデミア』
『僕のヒーローアカデミア』では緑谷出久とヒーロー候補生たちの筋力づくりにも腕立て伏せが登場する。大きな力を扱う前に体を作る場面として見ると、鍛錬の役割がはっきりする。作品中の超能力は違っても、床に両手をつく入口は誰にも分かる。
スポーツ・部隊の作品では、どんな腕立て伏せトレーニングが描かれる?
『進撃の巨人』
『進撃の巨人』のエレン・イェーガーらの兵士訓練では、腕立て伏せが集団で鍛えるトレーニングの厳しさを示す。周りと同じリズムで動くカットは、個人の筋力だけでなく部隊の規律を伝える。
『NARUTO -ナルト-』
『NARUTO -ナルト-』では、うずまきナルトや仲間たちの修行に腕立て伏せが現れる。ロック・リーの鍛錬を語るなら、体術を磨く執念こそ見どころだ。1回ずつ積み重ねる姿に、リーの強さが宿る。

『鬼滅の刃』――蝶屋敷の三人を背中に乗せる
竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助は、蝶屋敷での鍛錬中に子どもたちを背中に乗せて腕立て伏せをする。炭治郎の背中にはきよ、善逸にはすみ、伊之助にはなほ。一人ずつの組み合わせまで追うと、厳しい修行の中に三人娘との親しさが見える。
背中に人を乗せると、体幹が反りやすく、押す動作の負荷も上がる。画面では、それぞれがどの高さまで胸を下ろし、どう体を支えるかに注目したい。

『ハイキュー!!』
『ハイキュー!!』では、部員の練習中のペナルティや西谷夕の五本指腕立て伏せが印象に残る。指で支える描写は、気迫を一瞬で見せる演出だ。普通の読者が真似るときは、掌を床に広げ、安定した接地から始めたい。
『黒子のバスケ』
『黒子のバスケ』の部員たちにも、基礎体力づくりとして腕立て伏せが登場する。華やかな試合の合間に床を押す姿が入ると、跳ぶ・走る・競り合う体の土台を思い出せる。
『SLAM DUNK』
『SLAM DUNK』の湘北高校バスケットボール部も腕立て伏せに取り組む。試合で見せる才能や連携を、練習場の日常につなぐ動作として味わいたい。競技ごとの狙いを知るには、肩、体幹、全身の連動をどう使うかを見ていく。
『ちはやふる』
『ちはやふる』は競技かるたに打ち込む選手たちの体づくりの中に腕立て伏せが現れる。札を払う瞬発的な腕の動きと、長い試合を戦う体力。かるた漫画に筋トレが入る理由を、競技の両面から読める。
『弱虫ペダル』『DIVE!!』
『弱虫ペダル』や『DIVE!!』にも基礎練習の腕立て伏せが描かれる。自転車や飛込競技の主役は別の動作だが、全身を使う選手が床で体を支える短いカットに、練習量が凝縮される。
『アイシールド21』『ダイヤのA』
アメリカンフットボールの『アイシールド21』と野球の『ダイヤのA』でも、チームの訓練に腕立て伏せが使われる。連続して押す選手の姿には、試合の一瞬を支える反復がある。
同じ腕立て伏せでも、接地の幅、テンポ、周囲の声の描き方で練習の空気が変わる。
スポーツ作品の腕立てが罰として登場するとき、読者の受け取り方も変わる。
腕立て伏せと罰ゲームの文化史は、この演出が軍隊や学校、映像へ広がった道筋を扱っている。

アイドル・ヒロインの作品では、腕立て伏せをどう描く?
『ダンベル何キロ持てる?』――街雄鳴造と仲間たち
街雄鳴造の超高速腕立て伏せは、筋肉量と速度の組み合わせに思わず目が止まる。
速すぎだろ、と笑いながら、紗倉ひびき、奏流院朱美、立花里美の腕立ても見たくなる。
「筋トレを描くアニメとして、動きの説明とキャラクターの反応を重ね、街雄たちのトレーニングを見せ場にする。
街雄のような速さを評価するときは、下ろす深さと上での肘の伸びをセットで見る。
私は30秒のフルレンジ競技でも、テンポだけに引っ張られず、有効な1回が最後まで続くかを見ている。

『あにトレ!EX』――一緒に動くためのアニメ
アイドルを目指す少女たちが、視聴者に語りかけながら運動する。
配信中のエピソード一覧によると、第1話には腕立て伏せと腹筋、第2話にも腕立て伏せ、第7話には腕立て伏せとスクワットが登場する。
見る人をその場で運動へ誘う構成が、この特集の中でも際立つ。
アニメの姿勢を見ながら一緒に押す場合は、自分の胸の深さを一定にし、無理のない回数から始める。最初の1回を作る手順は初心者向けFIRST REPにもまとめている。
続編『あにトレ!XX~ひとつ屋根の下で~』の第10話も「腕立て&背筋でお悩み解消!」が題名だ。EXの第1・2・7話から続けて見ると、同じトレーニングをキャラクターと一緒に行う設計が分かる。
『アイカツ!』『アイカツスターズ!』『ラブライブ!』シリーズ

『アイカツ!』の星宮いちごは、ダンスレッスンとともに腕立て伏せ、腹筋、スクワットに取り組む。体のラインを伸ばした姿勢が印象的で、舞台に立つまでの地道な準備が伝わる。

『アイカツスターズ!』では白銀リリィの全力の腕立て伏せが目を引く。歌やダンスを見せる作品だからこそ、息を切らして床を押す短い時間が効く。

『ラブライブ!サンシャイン!!』の国木田花丸や、『ラブライブ!』の高坂穂乃果・西木野真姫など、シリーズを通してアイドルたちの練習に腕立て伏せが使われる。それぞれの稽古を追うと、ステージで踊り続けるための体づくりが見える。
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』にも、体を支えながら練習する場面がある。

『Lapis Re』
『Lapis Re』のロゼッタには、腕立て伏せ1000回に挑む場面がある。足をきっちり閉じた姿勢がいい。大きな回数を掲げるなら、画面で1回の質がどう見えるかも気になる。

『やくならマグカップも 二番窯』
『やくならマグカップも 二番窯』の十子先輩は、深く下ろして肘まで伸ばす。手首、肘、肩、体幹を通して観察したくなる腕立て伏せだ。静かな日常ものの中に本気の動作が入ると、人物の意外な一面が立ち上がる。

『邪神ちゃんドロップキックX』
『邪神ちゃんドロップキックX』の邪神ちゃんは、魔貴族の誇りを取り戻そうと筋トレと食事を見直し、プッシュアップバーを使って腕立て伏せをする。蛇の体で押す姿はシュールだ。バーを使う画面では、手の位置と体の下げ方が動作をどう変えるかに注目したい。

『シャドーハウス』
『シャドーハウス』ではベンジャミンに促され、ルウが腕立て伏せに取り組む。その後ベンやルイーズも筋トレに加わる。一人の指示から複数人の動きへ広がり、人物間の関係まで見える場面だ。

『カッコウの許嫁』
第12羽目では、海野凪が家の床で腕立て伏せをする。両肘を曲げて身体を下ろす姿を正面から捉えたカットがあり、日常の室内にトレーニングを置いた場面として紹介できる。

『トップをねらえ!』
『トップをねらえ!』ではタカヤノリコに加えてロボットまで腕立て伏せをする。ロボットに乗って腕立てや縄跳びをする発想は、美少女、メカ、スポ根を一つの動作でつなぐ。

『4人はそれぞれウソをつく』
『4人はそれぞれウソをつく』では、翼の姿をした剛が関根を背中に乗せて腕立て伏せをし、1000回の厳しい鍛錬にも取り組む。背中に人を乗せる場面は、関係性と負荷を同時に見せる漫画らしい仕掛けだ。自重トレーニングと負荷の考え方に照らすと、加重で体幹のラインを保つ難しさも見えてくる。

2023年以降、どんな新しい腕立て伏せシーンが加わった?
『もういっぽん!』――柔道部員と体育のペナルティ
2023年放送の第3話「空気、変えてくれるんです」では、体育教師・権藤の厳しい指導の中に腕立て伏せが登場する。柔道部の仲間たちが、新しい顧問との距離を測る回だ。スポーツ作品で腕立て伏せが罰として使われると、練習の空気に緊張が生まれる。
『俺だけレベルアップな件』――水篠旬のデイリークエスト
2024年放送のテレビアニメでは、水篠旬に腕立て伏せ100回、上体起こし100回、スクワット100回、ランニング10kmという課題が出る。第3話でシステムから日課を与えられ、後の話でも彼はクエストを続ける。サイタマのメニューと似た数字でも、こちらは期限と達成状況が画面に現れるゲーム的な仕掛けだ。
今日もまた100回が課される。そんな設定が、弱い状態から強くなる主人公の時間を可視化する。自分で取り組むなら、毎日の達成回数とともに動作の深さを記録すると変化を追いやすい。

『治癒魔法の間違った使い方』
第2話「地獄の始まり!」では、救命団に入ったウサトがローズの特訓を受ける。大きな岩を背負い、さらにローズが乗った状態で腕立て伏せを続ける場面は、治癒魔法を使う主人公を徹底して鍛える、この作品らしい演出だ。
『マッシュル-MASHLE-』――魔法に向かう加重腕立て
2023年にテレビアニメが始まった『マッシュル-MASHLE-』は、魔法が使えないマッシュ・バーンデッドが鍛えた筋力で魔法界を進む物語だ。2024年放送の第14話「マッシュ・バーンデッドと実家」には、重りを使って腕立て伏せに取り組む姿もある。森での修行から家族や友人との時間まで、マッシュは筋トレを日常として持ち歩く。
サイタマの毎日100回が反復の象徴なら、マッシュの加重は負荷の大きさを視覚で伝える。2人を並べると、同じ「筋肉で圧倒する主人公」にも、違う描き方がある。

『怪獣8号』――日比野カフカの腕立て100回
2024年のアニメ第5話「入隊!」。日比野カフカは亜白ミナの言葉に感極まって声を上げ、その場で腕立て伏せ100回を命じられる。新しい部隊の規律、2人の過去、カフカの人懐っこさが、一つの罰則にまとまる。周囲の隊員が見る中で床を押すから、部隊の空気も伝わる。
カフカには仲間とトレーニングに取り組む場面もある。罰としての腕立てと、自分を強くする反復の両方が同じ作品に現れるところが面白い。

『ひみつのアイプリ』――一条寺サクラの第6話
2024年放送の第6話「挑戦!アイプリグランプリ」では、一条寺サクラが大会へ向けて鍛える。製作委員会の先行カットには、床で腕立て伏せをするサクラの姿がある。勝負の舞台が歌とパフォーマンスでも、準備は体から始まる。顔を上げ、手で床を押す姿勢からサクラの負けん気が伝わる。
『ちいかわ』――小さな腕立て伏せ10回
2025年の第290話「筋肉/確実」では、筋トレする労働の鎧さんを見たちいかわとハチワレが腕立て伏せに挑む。膝をついて10回。頑張った後の2人の反応と、見守る鎧さんたちのやり取りが愛らしい。
小さな1回でも、本人には大きな達成だ。膝つきなら上体を支える負荷を調整しやすい。練習へ取り入れるときは、頭から膝までの線を保ち、下ろす位置を揃える。子ども向けの短いアニメが、最初の腕立て伏せへの入口にもなる。
『俺だけレベルアップな件』の課題、『マッシュル-MASHLE-』の加重、『怪獣8号』の部隊、『ひみつのアイプリ』の大会、『ちいかわ』の小さな挑戦。近年の5作だけでも、腕立て伏せの役割はこれだけ違う。
プッシュアップアスリート賀出泰崇のプロフィールで紹介する私自身の鍛錬も、漫画の修行を楽しむ気持ちと地続きにある。
日常・コメディの作品には、どんな腕立て伏せがある?
『からかい上手の高木さん』――西片の意地

西片は高木さんにからかわれた回数を腕立て伏せに変える。100回ほどに達する頃には、筋トレが2人の関係を表す合図になっている。

スピンオフ『からかい上手の(元)高木さん』では、大人になった西片の1日1000回という展開もある。「ゆでたて」ならぬ腕立て。甘酸っぱさが回数を増やす珍しい作品だ。

『名探偵コナン』
『名探偵コナン』の京極真は、片手の指2本で支える腕立て伏せを披露する。空手家の桁外れの強さを、小さな接地点で伝える描写だ。指先への負担まで考えると、通常の腕立て伏せとは別種目として見たくなる。
『ジョジョの奇妙な冒険』
『ジョジョの奇妙な冒険』第1部では、ジョナサン・ジョースターの鍛錬に腕立て伏せが現れる。戦う前に体を作る姿を描くことで、彼の真っすぐな強さが伝わる。
![『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』――衛宮士郎の日課
衛宮士郎が床で腕立て伏せをする場面は、魔術や戦闘へ向かう物語の中に、ごく普通の身体の鍛錬を置く。誰もいない室内で押す姿を見れば、戦いの前にも続いていた日常を感じる。](https://static.wixstatic.com/media/3fbf5e_98c499a9912344348d452382d85af8d4~mv2.png/v1/fill/w_980,h_551,al_c,q_90,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/3fbf5e_98c499a9912344348d452382d85af8d4~mv2.png)
『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』――衛宮士郎の日課
衛宮士郎が床で腕立て伏せをする場面は、魔術や戦闘へ向かう物語の中に、ごく普通の身体の鍛錬を置く。誰もいない室内で押す姿を見れば、戦いの前にも続いていた日常を感じる。鍛える人物を強そうに見せるには、派手な背景より、手と床と呼吸だけで十分なことがある。
『ワンピース』
『ONE PIECE』ではモンキー・D・ルフィの鍛錬の中に、床を押す動作が見られる。自由に伸びる体の持ち主が、地道な修行を重ねる対比がいい。
『キングダム』
『キングダム』の信や仲間たちにも訓練の腕立て伏せがある。戦場の力強さを、体づくりの場面へ引き戻す。山﨑賢人が信に扮した「ザバス×キングダム2」のテレビCMにも腕立て伏せが登場した。これは実写の広告映像として、漫画・アニメの描写と合わせて楽しめる。
短いカットにも残る作品群

『異世界かるてっと』ではコキュートスが腕立て伏せ1000回を命じ、水着姿のダクネスが速いテンポで応える。命令する側と挑む側の温度差が笑いになる。
『叛逆性ミリオンアーサー』は、ファンタジーの人物が床で鍛えるカットの意外性を味わえる。
『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』でも、修行の一場面に腕立て伏せが入る。世界観から一瞬はみ出すような日常の身体動作が目を引く。
『はたらく細胞BLACK』では、過酷な状況と体を動かす場面が重なる。筋トレの短いカットに作品全体の疲労感がにじむ。
『revisions リヴィジョンズ』では、危機に向けた体づくりの描写として腕立て伏せが現れる。
『キャロル&チューズデイ』では、音楽中心の物語にトレーニングの動きが差し込まれる。歌う人物と身体を動かす人物の距離感を眺めたい。
『政宗くんのリベンジ』では、外見を磨く努力の一部として腕立て伏せが置かれる。動機が恋愛に向かうと、同じ床の動きの意味も変わる。
短い登場作ほど、何話の誰が行ったか、動画やページで確かめながら場面を探す楽しさがある。その1カットが人物をどう変えて見せるかまで追いたい。
1時間の腕立て伏せと身体の進化には、フィクションの大きな数字に引かれて現実の反復へ向かう楽しさもある。

腕立て伏せ専門家は、漫画の1コマのどこを見る?
私が腕立て伏せの描写を見るときは、筋肉の大きさや回数と一緒に動作も読む。
掌は床のどこに接しているか。
胸が下りるとき、肘と肩はどう動くか。
上で肘が伸び、体幹と脚の線はどうつながるか。
この3つを見ると、絵に運動の説得力があるか分かる。
速さを見せたいシーンなら、上下それぞれの位置を保ったままコマ間の時間を詰める。
1000回の苦しさを見せたいなら、最初と最後で肩や腰、呼吸の変化を描く。
片手や指だけの腕立て伏せなら、接地する手に体重が集まる様子が必要だ。
誇張するほど、押す側の手元を描く価値が上がる。
私は1996年から腕立て伏せ競技に取り組み、TBS「筋肉精鋭」の三色筋肉では3分間221回を記録した。競技の記録とランキングを追いながら、映像で伝わる動きも磨いてきた。
作品を見て「やってみたい」と思った人には、フォームを撮り、深さ、ロックアウト、体幹の線を確かめることを勧める。
フォーム診断と能力測定では、同じ1回を複数の視点から読む。
実際の動きを一緒に直したい人には、腕立て伏せ専門の個別指導で手の位置と反復の組み方を確認する。

漫画・アニメの腕立て伏せを、どう監修できる?
漫画の専門監修では、作品の面白さを保ちながら、体の動きと設定を詰められる。
たとえば「一見普通だが100回以降も速度が落ちない人物」と「最初は速いが腕が震える人物」では、同じ腕立て伏せでもコマ割りと姿勢が違う。
1コマの手と肘を直すだけで、読者に伝わる経験値が変わる。
具体的には、キャラクターの体格と目的に合う筋トレの種目・回数の設定、手幅と負荷の整合、下降と押し上げの連続動作、疲労によるフォームの変化、記録や競技ルールの事実確認を担当できる。
台詞で説明しすぎず、画面だけで凄さが伝わる見せ方も提案したい。
事実を確かめる。
動きを助言する。
リアリティとエンタメを調整する。
腕立て伏せの競技監修では判定と演出の設計を、腕立て伏せ専門プロデューサーとしては企画から身体表現まで相談を受ける。
漫画家、編集者、アニメ制作チームの方へ。
特定の場面で「この人物ならどう押すか」を一緒に作りたい。
好きな作品の1回から、自分の腕立て伏せへ
漫画やアニメの腕立て伏せには、回数の迫力と、それぞれの押す理由がある。
悟空の負荷、ラーメンマンのあと3回、西片の意地、カフカとミナの関係、ちいかわの最初の10回。理由が見えるから、場面が記憶に残る。
私にとって腕立て伏せは、古くから親しまれる定番の運動であり、今も新しいヒーローを生み出せる身体表現だ。
強いヒーローが床に手をつく。
その瞬間から、次の1回が始まる。
観客と一緒にその場面を作る企画には、計測機を使った腕立て伏せイベントという形もある。
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🧠ARTICLE COMPLETE🦾
🆕KNOW|描写をもっと楽しむ
読んだ知識を、次の挑戦へ。
映画やドラマの場面も見比べたい人は、冒頭で紹介した実写作品の特集へ。床を押す動作が映像の物語をどう変えるかを追える。
🆙 TRAIN|憧れの動きを自分のものに
腕立て伏せを、専門的に鍛える。
作品の動作を試して胸が浅い、肘が伸びにくい、腰が落ちると感じたら、腕立て伏せ専門のパーソナルトレーニングで実際のフォームを一緒に見る。手の位置から回数の組み方まで、その人の1回に合わせて整える。
🆚 MEASURE|次の1回を記録する
腕立て伏せを、記録挑戦へ。
作品の数字を自分の挑戦へ変えるなら、練習の成果を同じ条件で計測しよう。イベントでは腕立て伏せ計測マシンのレンタルを使い、観客にも回数が見える記録挑戦を作れる。








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