仮眠・昼寝×筋力—腕立て伏せトレーニングの効果を最大化する睡眠ルーティン
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- 2 日前
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睡眠といえば先月、東京で開催された世界陸上で女子走り高跳びの世界記録保持者”マフチフがも競技中に寝袋で眠り、リラックスするルーチンがディズニー映画の登場人物にちなみ「眠れる森の美女」として話題になったのを覚えている人も多いでしょう。
メジャーリーガー大谷翔平も睡眠の重要性を幾度となくインタビューで語っています。
大谷翔平がナップタイム「仮眠・昼寝」を重視するワケ?
大谷選手は睡眠を非常に重視しており、移動時にも自分専用の寝具を持ち歩くなど睡眠環境を整えていることがメディアで報じられています。ツアーや遠征の長時間移動、時差対応、試合の連続──二刀流という世界に類の見ない肉体的負荷の大きさを考えれば、「どこでも短時間でも質の良い睡眠を確保する」ことはパフォーマンスの維持に直結します。
トップアスリートだけが持つ“細かい自分ルール”――睡眠環境の確保、戦術的な短い仮眠、そして夜間の睡眠管理が、大谷という怪物を生み出し安定した高パフォーマンスを支えているのです。
私も腕立て伏せのトレーニング前には必ず仮眠・昼寝を45分~60分取るようにしています。
もし寝られなくても横になって目を閉じているだけで脳の活動を抑制し、体を休息させる効果があるので、ある程度の回復効果が期待できます。
これはリカバリー能力が急激に落ちてきた40歳前から10年以上続く私の腕立て伏せトレーニングの効果を最大化する睡眠ルーティンでありトレーニング前の神聖なる儀式。
なぜ腕立て伏せトレーナーが「睡眠」を語るべきなのか?
腕立て伏せはシンプルな動きですが非常に繊細な技術が必要なトレーニングです。フォーム、テンポ、筋出力、耐久性、怪我のリスク管理──これらすべてに「回復」が深く関わっています。
睡眠は最もコスト効率が良い回復手段であり、筋タンパク合成、神経系の再調整、ホルモン分泌(テストステロン、成長ホルモンなど)、精神の集中・モチベーション維持といった面でトレーニング効果を左右します。
本ガイドは、腕立て伏せ専門パーソナルトレーナーがクライアントの結果を最大化するための「睡眠ルーティン」と実践手順をまとめたものです。
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1😴睡眠が筋力・パフォーマンスに与える主なメカニズム
筋タンパク合成と成長ホルモン:深い睡眠(深睡眠)は成長ホルモン分泌を促します。これが筋修復・合成を助け、筋肥大や損傷修復を促進します。
神経系の回復と技能学習:睡眠(特にレム睡眠)は運動学習の統合に重要。新しいフォームやタイミング(例えば肘角度の切り替え)の定着に役立ちます。
ホルモンバランス(テストステロン・コルチゾール):睡眠不足はテストステロン低下・コルチゾール上昇を招き、筋力・回復力・気分に悪影響を与えます。
代謝とエネルギー:睡眠は糖質代謝とインスリン感受性にも関わるため、トレーニングの質(瞬発力・持久力)に影響します。
メンタル・集中力:短時間でも睡眠不足だと注意散漫・判断力低下が起き、フォーム崩れやケガにつながりやすい。
2😴腕立て伏せに特化した睡眠の“狙い”を定める
筋持久力(高回数)を伸ばしたいクライアント:総睡眠時間と睡眠効率を安定させ、疲労回復を優先。短期の睡眠拡張(週末の延長)よりも毎晩の一定化が有効。
筋力・パワー(爆発的プッシュ)を伸ばしたいクライアント:睡眠の質(深睡眠)を優先。就寝前のカフェインや刺激を避け、寝る前のリラクゼーションで深睡眠割合を高める介入が有効。
フォーム習得・スキル改善を狙うケース:重要な技術練習の後に十分な睡眠(特に夜間)を確保させることで学習の定着を促進。重要な技術は「睡眠前の練習」に組み込むと効果的。
リハビリ寄り(怪我予防):深睡眠促進と全体の睡眠時間を確保し炎症反応の収束を促す。医師や理学療法士と連携すること。
現場でクライアントに落とし込みやすい基本原則は次の3つです。
量よりも規則性を優先:毎日の就寝・起床時刻を揃える(±30分以内が目安)。
トレーニングの“強度”と睡眠を連動させる:高強度・パワー系の日は就寝の3〜4時間前までに終える。
短時間の戦術的ナップを使う:午後のショートナップ(10〜30分)はパフォーマンスを短期改善するが、夕方以降の長い昼寝は夜間睡眠を阻害する可能性あり。
3😴クライアント別:具体的介入例
A:忙しい会社員(夜遅くにトレーニング希望)
問題点:就寝が遅くなる、スクリーン多い、睡眠不足。
推奨ルーティン:
21:30〜22:00:スマホ通知オフ、温かいシャワー。
22:00〜22:30:軽い胸郭モビリティ+腹式呼吸(5分)、読書(ペーパーバック)。
22:30:就寝(毎日同時刻)。
トレーニングは19:00までに完了。高強度の場合は18:00以前推奨。
コーチングスクリプト(例):
「今日の高負荷は18時までに終わらせよう。その後は副交感を優先して22時に寝るルーティンを作ろう。」
B:競技志向の若年アスリート(朝練を希望)
問題点:早朝練習で総睡眠時間が短くなる。
推奨ルーティン:
寝る時間を早める(22:00)。光管理で朝の睡眠慣性を回避。
就寝前のカーボ摂取は控えめ、就寝90分前にタンパク質少量はOK(夜間合成補助)。
週1回の睡眠拡張日(休日)で回復を補う。
コーチングスクリプト:
「朝練を続けるなら、今日から22時就寝を習慣に。睡眠の質を上げることで出力が変わるよ。」
C:中高年クライアント(回復が遅い)
問題点:深睡眠割合の低下、疼痛、頻尿などで睡眠断片化。
推奨ルーティン:
就寝前の温浴(38〜40℃、20分)で入眠促進。
カフェインは14時以降禁止。夜間の水分摂取管理。
低~中強度の早い時間帯のトレーニングを推奨。
コーチングスクリプト:
「夜の温浴+呼吸法で深睡眠を増やしていこう。腕立ての筋力は夜の質で伸びるから、まずは睡眠改善から。」
D:シフトワーカー(夜勤あり)
問題点:不規則睡眠、昼寝の影響、光の混乱。
推奨ルーティン:
就寝用サングラス(帰宅時)+遮光カーテンで日中の睡眠質向上。
固定の“睡眠ブロック”を作る(例:仕事終わりに60〜90分+夜の短時間)。
トレーニングは勤務の“覚醒ピーク”に合わせる(個別判定)。
コーチングスクリプト:
「昼間に寝ても深い睡眠を確保できるよう、暗さとノイズ対策をしましょう。トレーニングは覚醒感が高い時間帯に組みます。」
4😴よくあるトラブルと対処法
Q1:短時間の昼寝をすると夜眠れなくなる。どうする?
A:午前〜午後の早い時間(12:00〜15:00)に10〜30分の短ナップを推奨。夕方以降の長い昼寝は避ける。ナップ後に30分以内に覚醒しない場合は環境を明るくして活動を上げる。
Q2:睡眠時間を増やしても疲れが取れない
A:深睡眠の質、睡眠断片化(途中覚醒)、睡眠時無呼吸症候群などの可能性があります。まずは睡眠効率(寝ている時間/ベッドでいる時間)を確認。異常が疑われれば医療機関へ。
Q3:試合前日に寝られないクライアントには?
A:試合直前はルーチンを極力崩さないことを強調。短時間のリラクセーション(呼吸法)、カフェイン量の制御、昼の短ナップを活用。試合前の「睡眠期待」は逆効果なので、リハーサルとして「寝られなくても大丈夫」的な心理介入を行う。
😴昼寝で“腕立て伏せ”が変わる — ほぼ何もしないでパフォーマンスの効果を上げる方法
なぜ昼寝が“ほぼ何もしない”のに効くのか?
神経系の回復:短時間の睡眠で中枢神経の回復が進み、瞬発的な筋出力や反応速度が上がる。腕立て伏せの“爆発的1発”や速いテンポでの出力アップしやすい。
認知・集中の向上:フォームの微調整やタイミング感(「床を押す感覚」など)の再現性が高まり、技術学習が定着しやすい。
RPEの低下:同じ負荷でも主観的に楽に感じるため、追い込みや高回数セットの質が上がる。
短く言えば、昼寝は「システムのリセット」。複雑なフォームでは“動かし方”を忘れないための保険にもなる。
目的別:昼寝の“長さ”と狙い
10分:即効の覚醒 — 目の冴え、反応改善。軽いフォーム練習や技術確認前に最適。
20分(パワーナップ) — 注意力と気分の向上。短時間でトレーニングの質を上げたい場合の万能選択。
30分 — 精神的・肉体的疲労を抜く。軽い疲れや午後の低迷時に、ワークアウト前の調整に最適。
45分 — 深めの回復を含み、筋出力(スプリント・爆発力)やRPE低下に効果的。腕立てでパワーを出したいセッション向け。
90分 — 完全な睡眠サイクルに近く、深睡眠とレムを得られる。前夜に極端な睡眠不足がある場合の“やり直し”に有効。ただし、覚醒後の眠気(睡眠慣性)に注意。
私のおすすめは45分~60分間。研究でも最もパフォーマンスが向上し、RPEスコア(自覚的運動強度)が最も低下したのが45分の昼寝の後。次の項でも説明しているトレーニング迄の間隔にもちょうどよい。
昼寝をする“時間帯”とトレーニングまでの間隔
推奨時間帯:午後13:00〜16:00(サーカディアンリズムの谷に合うため、夜の就寝を邪魔しにくい)。
短め(≤30分)の場合:目覚めてからおよそ2〜3時間空けてトレーニングすると最もパフォーマンスが出やすい(体感の個人差あり)。
長め(≈90分)の場合:目覚めの“ぼんやり”が強いことがあるため、目覚め後1.5〜2.5時間を置くのが安全。
注意:昼寝の直後すぐに激しい高強度インターバルを始めると、睡眠慣性やふらつきを招くことがある。余裕を持ったウォームアップを必ず入れる。
私の場合は昼帯に45分強の睡眠終了後、約2時間後にトレーニング(記録会)を行いベストを更新し続けているので参考になるかと。
頻度の目安
週2〜3回の戦略的な昼寝が効果的。毎日昼寝して夜の睡眠が削られるのは避ける(昼寝は補助ツール)の考え。
夜の睡眠が十分なら昼寝は任意。睡眠が乱れているときや重要セッション前に積極活用する。
筆者の実例スケジュール紹介(午後に最大パワーを出す場合)
11:30:45~60分昼寝(目覚ましセット)
13:30:特異的ウォームアップ+可動域チェック+技術確認
14:30:メインセッション(THE SURVIVAL PUSH UP)※昼寝後は最初の10–15分をウォームアップに充て、身体の目覚めを確実にする。
😴結論
午後の短い昼寝は、集中力・反応時間・主観的運動強度(RPE)を改善し、腕立て伏せの出力・持久力・学習定着を高める。目安は目的別に10/20/30/45/90分。最適な時間帯は午後13–16時。短めの昼寝後は2〜3時間でトレーニングが効果的。長め(90分)を取った場合は、睡眠慣性(ぼんやり感)を避けるため目覚め後十分な猶予を取るようにしよう。
腕立て伏せ専門パーソナルトレーナーとしてクライアントに提供できること
❶毎晩の睡眠を“管理”して、腕立て伏せの出力とフォームを確実に上げる
❷小さな行動(就寝時間の固定、就寝90分前のルーティン、午後のナップ調整)を組み合わせるだけで、数週間で出力とフォームの安定を実感可能。
❸パーソナルトレーナーはトレーニングプログラムだけでなく、睡眠という“見えない”部分のデザインまで含めてこそ、クライアントの真の変化と進化と覚醒を生み出せます。
「腕立て伏せの成果はトレーニングだけでなく“寝る時間”にもかかっています。まずは今週、就寝・起床時間を揃えるところから始めましょう。小さな改善が力に変わります。」
「睡眠を変えれば、腕立ての出力も変わる。腕立て伏せ専門トレーナーが教える“就寝ルーティン”でフォームもパワーも短期間でアップします。」
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